工事のお知らせ

現在、自宅兼教室の建物の玄関周りの工事を行っております。
現在、コンクリートのはつりが終わりまして、地面がむき出しになっております。
その関係で、玄関ドア付近に段差がありまして、お気をつけ頂ければと思います。
地面のタイルの設置が終わるのは、来月10月の第一週となります。
ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。

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映画、君の名は。を見た。

映画、君の名は。を見た。

成り行きながら、二回も見た。
劇中の光、風、音、そして、日本の美しい情景が、素直に心に入ってくる映画だ。

さて、この物語の中では、文字や絵を書いたりするシーンが多く存在する。
特に、しなやかな筆致や、線のとめはねが、凄かった。
CGで描かれる動きが、絵であると分かっていながら、手元の様子がリアルに感じたのだ。

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出典:「君の名は。」予告2 東宝MOVIEチャンネル

チョークで、先生が万葉集の一片を引用し、黒板に書きながら説明するシーンを思い出した時、こんな事を思った。

実はチョークで黒板に書くという状況は、実は、特殊な状況だなと。
先生であれば、当たり前のように、人前に立った状況で、大きな文字で話しながら、垂直の面にチョークで書いていく。
しかし、生徒にとってみれば、相当ストレスがある状況だ。

私事であるが、小学生の授業の時、同級生が、黒板にアルファベットの『J』という文字を書くという場面があった。
ところが、彼は、緊張のせいか、平仮名の『し』を書いてしまい、教室内で爆笑をさらってしまった。今思えば、失敗したらどうしようという気持ちがあったのではないかと思う。

話がそれるが、書道教室の教材を企画している時に、個人的には、硬筆の教材で、手の小さい児童が、大きな文字を書く意味が分からなかった。
現実の日常生活の中で、あんなに大きな文字を書く事はあり得ないと思ったからだ。
ところが、この映画の中で、リアルなシーンを見た後に、練習で大きな文字を書く必要性に気づかされた。

最後に、映画の話に戻るが、映画館でエンドロールが終り、場内が明るくなっているのに、席を立たずに考え込んだり、連れの人と語り合って、すぐに帰ろうとしない人が目立った。
シンガーソングライターのライブを終えた後のような会場の雰囲気だ。おそらく、アニメなのにメッセージ性のあるリアルな表現に、皆それぞれ新しい発見をしていると感じた。

もし、この映画を見る機会があれば、是非ともご覧頂きたい。
劇中に、書くというシーンが、どこにあるのか探して欲しいこともあるが、震災を経験した日本人として、生きている事の大切さと、命の尊さを実感出来る映画には間違いがない。

『YOUは何しに日本へ』を見るのが大好き

実は、講師である母は
『YOUは何しに日本へ』を見るのが大好きでして、
その番組が始まる日曜の午前11時になると、
作業を休め、テレビのスイッチをONにします。

ご存知でない方に、その番組の内容を説明すると、
国際空港などで、日本に訪れた外国人にいきなり声をかけて、
その外国人と一緒に目的地まで同行取材するというものです。
母は、外国人が道中でトラブルに会い、目的を達成している姿が好きなようです。

少々前の放映で、新撰組マニア?の女性に同行取材した時に、
斉藤一(さいとうはじめ)のお墓に辿り着いた時、
彼女が感極まって号泣していました。
私が思うに、そんなに好きだなんて、
日本人でも、そこまで泣く人がいないだろうと思う位ですが、
世界には、日本の武士道というものに、
深く魅了されている人がいるんだなと実感しました。

私が、『YOUは何しに日本へ』の番組を見て、気になったのは、
日本に来る外国人の中には『和の文化とマンガと文字』
を文化的な魅力があるのだなと思いました。

そこで思ったのは、
太田いと書道教室で、日本好きな外国人に書道ホームステイという形で、書道も体験して頂けないかと考えました。
さらに、平仮名の回文テキストは、マンガ教材なので、そこはリンクしそうな感じがします。
また、教室の建物は、築90年以上経っている床の間10畳の和室があります。
こんな企画が、その部屋で実現すれば、外国人の方には、喜んでもらえるのはないでしょうか?

もちろん、その内容を、英語に翻訳したページを作らなくてはなりません。
実は、何行か翻訳しているのですが、まとまったらアップしようと思っています。

岡山県児童生徒書道展 2016 結果

岡山県児童生徒書道展の結果が、山陽新聞に掲載されました。
掲載号は2016年8月24日木曜日発行分で、特集記事となります。
新聞一面表裏を使って、入賞者のお名前が掲載されています。

岡山縣護國神社 書画掛行灯

岡山護国神社の入り口辺りです。
岡山護国神社の入り口辺りです。

小中学生:年間スケジュールでもお伝えしていますが、
本日8/15に、岡山縣護國神社、萬燈みたま祭で、
提灯・書画掛行灯(しょがかけあんどん)の展示がスタートしました。
朝ドラを見てから出かけて行きまして、昨日の夜に雨がぱらいついて、和紙が濡れるかと思いましたが、
屋根があるので大丈夫でした。

本殿が右手に見えます。
書画掛行灯が左手に、本殿が右手に見えます。

ところが、その7時間後、岡山しに、激しい雷雨が伴った夕立があり、今度はさすがに不安になっております。
神社スタッフの皆様に期待するしかないようです。

作文や小論文における書道

入試や就職試験において、筆記試験から、作文や小論文、そして面接という流れで合否を決める学校や会社があります。

作文や小論文では、採点官が、短時間で膨大な量の文章を採点しなくてはなりません。
そこで、求められるのは、人柄が伝わるような文字を書く事が重要になってくるでしょう。もちろん、文章の内容はどうするのか?という事も大切ですが、読みづらい文字だと、採点結果に響いてしまいます。
やはり、『文章を読ませ』、そして、『面接で会ってみたいなと思わせる。』これが最大の目的だと思います。

書道家の立場では、以下の内容はお伝え出来るかと思います。
•くっきりとした濃い文字で。
•大きく、楷書で、はしょらない。
•漢字は、平均的な文字で、かなは、丁寧に、わかりやすく。
•文章の冒頭に出てくる接続詞、副詞、代名詞、そして、助詞を徹底的に。
•助詞の中でも、『だ』、『である。』を意志力を持った字で。

太田いと書道教室では、かなを徹底的に、学ぶことが出来ます。
かなに関しての考え方は、以下をクリックしてご覧下さい。

かな書道

筆のお手入れ

岡山県児童生徒書道展が、7月末の締め切りが迫っておりまして、
出品を考えている方は、多くの枚数を書いてらっしゃるのではないでしょうか?

さて、枚数も大事ですが、筆にもしなやかさがあると、もっとうまく書けると思います。
全ての方に当てはまる訳ではありませんが、
うまく書けないとおっしゃられる方の筆を拝見すると、筆の墨による根元の硬化が見られることがあります。

そして、硬化によって、次のような問題が発生します。
•根元が墨で硬化して、しなやかさが無くなり、止め、はねの部分で線が乱れる。
•その部分を補正しようと、滞留時間が増え、途中で墨をつける回数が増える。
•墨をつけない場合は、墨を無駄に使い切ってしまい、最後の払いの部分でかすれる。
•結果、文字全体に勢いがなく、輪郭が、不自然に、にじんで、バランスを欠いてしまう。

さらに、ずっと墨が付いたままだと、筆の枝毛的に切れてしまっている場合があり、
先ほど申し上げた硬化と共に悪循環になっていると考えられます。
その改善方法については、前々回のブログ、『墨で固くなった筆を超音波で。』にて、ご説明させて頂きました。

うまく書けなくなったら、新しく買うのも正解ですが、今持っている筆を洗ってあげるのも、いいのではないでしょうか?

岡山県児童生徒書道展に向けた単発講座

岡山県児童生徒書道展が、7月末の締め切りが迫っております。
当教室にも、「岡山県児童生徒書道展のお手本」について、
お母様らしき方から、ご質問を何件か、頂いております。

本来なら、「ご入会をして頂いて、毎月の中で、展覧会の準備」が理想的な流れです。
ただ、入選になれば、書道に対する自信につながる可能性もありますので、
将来的に、「岡山県児童生徒書道展に向けた単発講座」を検討しています。

検討している内容は以下の通りです。
 •期間:書道展締め切りの2ヶ月前位から2ヶ月弱。
 •週一回
 •テーマは、ご自身の課題に特化して学ぶ。

ただ、こういった企画が初めてなので、最初は、モニター募集という形を取って、料金を決めるかもしれません。
今回は、時間の都合上、開講出来ませんが、タイミングが来れば、またサイト上で発表したいと思います。

それでは、暑い日が続いていますので、お身体にはお気をつけ下さい。

ノウゼンカズラさらに咲く。

ノウゼンカズラ
ノウゼンカズラ

2016年6月23日に、ノウゼンカズラ咲く。で、最初に花が咲いた時の写真をご紹介しましたが、今は、だいぶ多くの花が咲いてくれました。通りがかる人にも、おそらく良い印象が伝わればと思います。

墨で固くなった筆を超音波で。

最初は、この部分がカチカチになっています。
最初は、この部分がカチカチになっています。

墨で固くなった筆が、何本がありまして、今までですと、お湯に、ただ漬け込んで、柔らかくなるのを待つのみでした。
ところが、この方法だと、筆の根元にある墨が、ほとんど溶けることがありませんでした。
おまけに、枝毛こそなりませんが、周辺の毛が途中で切れてしまうものがありました。

そこで、考えました。

筆の毛は、人の毛と同じ動物の毛なのだから、リンスインシャンプーで洗えばいいのではと思うようになりました。
ただ、毛が詰まったところは、どうにもなりません。爪楊枝で、やるしかないのかと思うと、考えるだけでも途方に暮れてしまいます。

そこで、さらに考えました。

そういえば、眼鏡や貴金属を洗浄する時に使う“超音波洗浄機”を使えば?という案が閃きまして、実際にやってみるといい結果になりました。
まず、用意したものは、
•超音波洗浄機(ツインバード社製)
•人肌くらいのお湯。
•リンスインシャンプー

5回目で、墨が、溶け出してきます。
5回目で、墨が、溶け出してきます。

10回目で、こんなにサラサラになってきました。
10回目で、こんなにサラサラになってきました。

超音波洗浄機は、一回2分で自動的にOFFになるので、まめに、ONしてあげる必要があります。
皆さんも、機会があれば、お試し下さい。