篠田桃紅さんの芸術

篠田桃紅という芸術家をお聞きした事があるでしょうか?
なんと、女性で百歳を越え、現在104歳という超高齢にも関わらず、
書道という切り口で、近代芸術を産み出していらっしゃいます。

実は、事務局担当としては、最近まで全く知りませんでした。
今年に入って、母と、正月番組を見ていると、某病院長との対談番組があり、
100歳を越えた年齢で働いている篠田さんに、興味が出てきました。
直後、YouTubeで検索をすると、ご本人が出演された動画が出てきました。

動画は、102歳の時の特集番組で、和服を身にまとった姿は、女武士とも言える立ち姿でした。
お顔のアップになった時に、さすがに、年を重ねていると思いましたが、
眼光と声は、しっかりとされいて、インタビュアーが意見を求めると、
ご本人から出て来た、よどみ無い言葉の中に、強い意志力がある事に、大変驚きました。

動画とは言え、篠田桃紅さんの人間性に触れると、年齢は関係無いと思いました。
講師の母も、高齢に差し掛かる年齢に達していますが、
少子高齢化の時代で、高齢者が働くとは、どういう事か?と議論めいた雑談をする事があります。
確かに、篠田さんのような超人の領域に、到達するのは前人未到に近いものがありますが、
ずっと働ける生き方が、これから求められるような気がしてなりません。

篠田さんの動画のURLを置いておきますので、是非とも、ご覧下さい。

リフォーム工事:後期日程

明けまして、おめでとうございます。
今年も、太田いと書道教室を、どうぞよろしくお願いします。

さて、教室のリフォーム工事がはじまります。
1月10日から三日プラス2日となります。
ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願いします。
尚、授業は、隣のダイニングキッチンか、二階の和室を検討しています。

リフォーム三次工事の日程

今月19日の月曜から工事がはじまります。
基本、1日だけなのですが、予備日として火曜、水曜を当てています。

三次工事の内容は、教室の床暖房システムです。
今年度は、工事の内容は、中庭の温水器の撤去と廃棄と、ガス温水器の設置となり、
来年は、床のフローリングの撤去と、張り替えとなります。
細かい内容は、現場や、こちらのブログでお伝えしようと思います。

元々暖房が隣接する部屋のガスストーブや、エアコンでの熱源でしたが、
これで、落ちついた環境で、書道を学ぶことが出来ると思います。

工事車両や搬入搬出でご迷惑をおかけするかもしれませんが、どうぞ宜しくお願い致します。

ローマ字の教材を開発中です。

ローマ字に、ちゃんと向き合って学習したり、教えたりする状況がなかなかないのですが、
最近、小学生の生徒さんからローマ字は?の話になり、教材を開発することになりました。
事務局の立場で、ローマ字について調べていると、知らないことが結構あり、奥が深いんだなと実感しております。

簡単ではありますが、書庫に、書道とローマ字という内容で、ページを作成しました。

書道におけるローマ字

保護者の方に読んで頂きたいのですが、関係無い方でも、是非ご覧頂ければと思います。

リフォーム二次工事 京都で見た草目地に影響。

教室の建物に対して、向かって左側のお庭部分をやっと手をつけることが出来ました。
構想としては、次のようなものとなります。コンピュータで画像処理をしたものになります。

ぱっと見は、完成ですが、実は、イメージ図です。
ぱっと見は、完成ですが、実は、イメージ図です。

最近、京都に行く機会がありまして、住宅地を歩いていると、いい感じのお庭があるお家が数多くありました。
京都は外構部分に、お金と手間をかけるお家が多く、たまに、雑誌に出てくるような場面に出くわすことがあります。

すると、駐車場をレンガで敷き詰めたお家がありまして、目地に、苔が綺麗に生えていました。
通常ならば、目地を、モルタルで埋めていくのですが、植物で目地にするのを、『草目地』と言うようです。

京都の北山付近の家にある駐車場。草目地に、苔が素敵です。
京都の北山付近の家にある駐車場。草目地に、苔が素敵です。

岡山に戻り、とある花屋さんで、草目地の相談をすると、多肉植物?のセダムで“パリダム”という種類を勧められました。
こちらの、濃い色の草が、パリダムになります。

岡山の花屋さん敷地内に、右下が、パリダムで、その隣がレンガです。
岡山の花屋さん敷地内に、右下が、パリダムで、その隣がレンガです。

備前の古釜レンガを購入して、タータンチェックのイメージで敷き詰めました。

岡山の教室の前。タータンチェックのイメージですね。
岡山の教室の前。タータンチェックのイメージですね。

まだまだ試行錯誤の連続ですが、完成したら、またご報告します。

それにしても、古釜レンガは、重いですね。

白浜で、西行の歌に出会う。

タクシー運転手さんによると、白浜であっても、ギリギリまで沈む太陽は珍しいとのこと。
タクシー運転手さんによると、白浜であっても、ギリギリまで沈む太陽は珍しいとのこと。

11月3日は、白浜に小旅行。
場所は、和歌山県の南西付近で、目的は、夕日を見ること。
その日のお昼に、思い立った旅行なので、
大阪最寄りの駅を14:07に出発し、白浜駅に到着してから、タクシーを走らせ、
太陽が沈む直前に浜辺に到着しました。
太陽の高さが、水平線ギリギリだったので、動きが分かる程の夕日でした。
時間も到着してから没するまで、10分も無かったと思います。

海を背にして、振り返ると、文字の彫られた半畳程の石碑がありました。
行書で彫られた俳句。
img_2503
『波寄する 白良(しらら)の浜の 鳥貝(からすがひ)拾ひやすくも 思ほゆるかな』

右側に西行の銘がありました。

後日、その写真を講師である母に見せると
岡山の教室の二階床の間に飾られている書は、西行の歌だと教えてくれました。
聞くと、母自身、西行の句が好きとのこと。
白浜に辿り着いて、西行の句に出会うことで、
生活の中で、ぼんやりと見ていた掛け軸が、
実は同じ作者と気づいた自分の中に、
なんとも言えない感慨深さがあったのです。

参考までに、西行の歌をまとめてネットにアップされている方がいらっしゃいましたので、
よろしければ、こちらで、内容をご確認頂ければと思います。

西行の歌 和歌山県(白良浜の烏貝)

こういった古典を書くことにご興味がある方。
ぜひぜひお問い合わせください。

第34回岡山県児童生徒 新春競書大会 ポスター

第34回岡山県児童生徒 新春競書大会
第34回岡山県児童生徒 新春競書大会

『第34回岡山県児童生徒 新春競書大会 ポスター』のポスターが、山陽新聞社さんから届いたので、この場で、発表させて頂きます。
著作権の関係上、画像の抜粋が出来ないので、データが大きな画像ファイルを貼付けました。
今回、当書道教室の北側壁にも、特設掲示板を設け、そこに同じポスターを掲示しますので、その際は、こちらのブログでお伝えします。
さらに、お手本に関しては、後ほど、随時、アップしていく予定です。

リフォーム一次工事完成と駐車場

植栽と水栓の金具の組み合わせが、女性の横顔のように見えます。
植栽と水栓の金具の組み合わせが、女性の横顔のように見えます。
三週間程かかっていた工事が、一段落付きました。
今回はテラスの交換とタイル工事でしたが、工事期間中、裏口からの出入りになってしまい、大変お手間をおかけしました。
これで、玄関の出入りが通常に戻りました。

お車でバックの際、グレーの石盤上を通過すると家側に止まれます。
お車でバックの際、グレーの石盤上を通過すると家側に止まれます。

駐車場への入れ方
バックで右へハンドルを切れやすいように、以前の状態よりカットしましたので、短時間で駐車が可能となっております。
仮のグレーの石盤の真上を通過すると、比較的簡単に、家側に止まれます。

自転車はの駐車
タイル上に家に向かって垂直に止めて下さればと思います。土を気にされなければ、向かって左側のスペースも駐車する事が出来ます。

今回の建築業者さんは、前々回同様、お世話になっている株式会社フォルカさんです。

今後の工事について
1.駐車場のグレー石盤付近のはつりと、アスファルトの敷設。
2.向かって右側のお庭の工事。
工事は、来週から一日だけとか短期とかになりますが、2のお庭に関しては、業者さんの工事車両は、ほぼ一台のみとなりますので、ご安心下さい。
以上ご報告となります。

工事の延期のお知らせ

前々回のブログでは、、自宅兼教室の建物の玄関周りの工事予定をお知らせしましたが、
台風等の影響で、工事が延期しております。
今週、火曜は、塗装を行いますが、おそらく午後からは玄関からの入室は問題ありません。
今週、水曜木曜のどちらかで、玄関前のタイルを貼る予定です。その日は玄関からの入室が出来ません。詳細は現地の看板をご確認下さい。
状況によりアスファルトの工事の日に、お車でバックで駐車される場合、ハンドルさばきにコツがいるかもしれません。
ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。

これからタイルを貼る前の状態です。
これからタイルを貼る前の状態です。

家族への手紙

今日のブログは、少々文体が普段と違います。
コラム的に書いてみました。

マガジンハウスに、ブルータスという雑誌があるが、
見開きのページで、写真と文章で構成されているコーナーがある。
タイトルは篠山紀信の『人間関係』。

この文章が、なかなか読ませるのだ。
二十年程前に、読んで印象に残ったとある号があるが、
切り抜きを紛失したので、記憶を辿りながら紹介したい。

文章の前半は、船員への手紙という内容で始まる。
海外との輸送に従事する船員という仕事柄、
家族や恋人との、コミュニケーションは、そう簡単なものではない。
まだ携帯電話が一般的でない時代なので、情報伝達手段は、やはり手紙だ。
手紙は、飛行機が寄港先に、先回りをして届けてくれる。
船員たちは、その手紙を受取り、それぞれの個室に戻って、封を開けるのだ。
その手紙も、家族の近況をずらずらと書いた長いものもあるだろう。
また、遠く離れた海で働く、読み手の健康を案じた手紙もあるだろう。
その中で、こんな手紙の紹介があった。
妻から送られた便箋の真ん中、中央に、一言。

       『あなた』

という文字しか無い。
それを読んだ夫は、背中に羽根があれば、すぐにでも、飛んで帰りたくなるだろう。
その文書を目にした私にとっては、忘れがたい文脈であった。

確か、見開きの左ページには、写真があり、
女優の宮沢りえと、彼女の母の二人が映っていたと思う。
後半の文章は、写真の二人が会話したであろう内容のくだりがある。

『ねえ、お母さん.......。』
『...なぁに?』
『うぅん...。 何でもないの.....。』

なんという間の取り方。
この二人だからこそ、その間に、いろいろと想像されるものがある。

家族は、こんなに近くにいても、
はっきりと言葉に現さないけど、お互い分かりあえる関係があるし、
何万キロと遠く離れても、一言だけの手紙で、全てを伝え切る関係もある。

こんなエッセイを読むと、
家族への手紙も、時には形にこだわらず、
心そのまま書くというのも、ありなのかと感じてしまうのだ。